ゆっくりと追い詰められていく感じ

 そうなのだ。じわじわと、本当にじわじわと、あまりに遅くて気づかないほどの、どこまでもどこまでもイヤらしいスピードで、俺たちはゆっくりと追い詰められているのだ。困ったり、参ったり、泣いたりしてみても、どうしようもないのだ。誰もがみんな、いつかは大変な目に遭うのだ。それは遅かれ、早かいかの違いだけで、結局いつかは、ものすごくやりきれない事態に陥ってしまうのだ。
 だから――俺は、怖いんだ。
―『NHKへようこそ』滝本竜彦

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