スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

嘘の言葉

会話のねたが切れて、落ち着かない沈黙だけが続くようになると、岬ちゃんはカバンから秘密ノートを取り出した。
 「夢に向かって歩いていこう!」
 「もういいよ。…どうにもならない」
 「そういう悲観的なことは言わない」
 「嘘の言葉を信じてみても、結局、やっぱり、どうしようもない」
 「あたしは、結構、まともになったよ」
 「どこが?」
 「………やっぱり、まともに見えなかった?」
 「変だよ。ずっと変だった。初めてみたときから、かなりヤバかった」
 「…そう」
 そうして俺たちは押し黙った。

―『NHKへようこそ』滝本竜彦

スポンサーサイト

コメント

SさんPさん、コメントありがとうございます。滝本先生、ずっと小説を書いていくものだと思いました。残念です。チェンソーエッジが映画化されるのに、本人は製作に関わらないつもりなのでしょうか(・'・;)

  • このみた
  • 2008/06/06 09:55